2024年10月2日水曜日

LAXロサンジェルス国際空港に300億ドルを投入するアップグレードの進捗状況―2028年オリンピックを前に、全米最悪との評価を受けた空港は変身できるだろうか

 

写真:ロサンゼルス国際空港

2017年にロサンゼルスが2028年オリンピック開催地に選ばれた時、当時の市長エリック・ガルセッティは、全米で2番目に人口の多いこの都市の空港を準備するには数十億ドルが必要になると覚悟していた。イベントに必要な会場に加え、世界中から押し寄せる来訪者に対応できるよう、ロサンゼルス国際空港(LAX)の大規模改修が大きな懸念事項だった。

現在、LAXは乗客から米国最悪の空港と評価されている。その主な不満は以下のとおりだ、

  • 待ち時間が長い

  • ターミナル間移動が難しい

  • 食事する場所が不足している

  • 駐車場

  • ダウンタウンへの行き来に便利な公共交通機関がない

  • 空港周辺の交通渋滞

空港のあらゆる部分で近代化と改善が待ったなし

空港を再整備し、旅客の利便性を向上させるため、空港は2028年以降を見据え、300億ドルを投じる。第一歩として、空港の道路システムの近代化と改善が予定されている。 LAXターミナル道路プロジェクトでは、約13kmの新しい道路の建設と空港のメインエントランスの再構成が予定されている。

写真:ロサンゼルス空港

最初の改善策として、自動運転の電気鉄道がある。 2.25マイルにおよぶ高架線は、LAXターミナル全部を結ぶだけでなく、空港外の3個所にも停車する。

  • 長期駐車場

  • 空港内のレンタカー会社

  • メトロCラインの停留所

今夏にはレールを電化し、2024年中の開業に向けて列車の試験運転を開始する予定です。

レンタカーハブとスマートパーキング

次に予定されているのは、空港外のレンタカー施設を1か所に集約することだ。 利用者は、前述の電気鉄道「Automated People Mover」に乗りレンタカーハブに移動する。 2024年の開業時には、18,000台を収容できる世界最大のレンタカー施設となる。


LAXはオンラインで駐車スペースを予約できるインテリジェントなシステムを導入して駐車場の刷新も計画している。 94丁目にあるLAXの長期駐車場ではすでにこのようなシステムが稼働していますが、他の駐車場やガレージでは、利用者は依然として空きスペースを見つけるまで車を走らせる必要がある。

待ち時間を短縮する生体認証搭乗

パスポートや航空券のチェックを人間が行う代わりに、各乗客の顔をスキャンする 生体認証システムがその人物を既知の犯罪者やテロリストと結び付けければ、乗客はそのまま進むことができる。 正式な導入は発表されていないが、顔認識ソフトウェアはトム・ブラッドリー国際線ターミナルでテスト中だ。

一般的なラウンジエリア

ロサンゼルス国際空港には、ファーストクラスやビジネスクラスを利用する乗客や、エリート会員のマイレージプログラム会員向けの航空会社ラウンジが20以上ある一方で、エコノミークラスを利用する乗客向けのラウンジはほとんどない。この状況を改善するため、ロサンゼルス国際空港は、快適な座席とリラックスできるスペースを備えた共用ラウンジを建設することを決定した。共用ラウンジの第1号は、トム・ブラッドリー国際線ターミナルの西ゲートに設置される。

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LAXのターミナルでの開発

ターミナル3

LAXはターミナル3とトム・ブラッドリー国際ターミナル間の連絡橋、デルタ航空の新しいチェックインデスク、9番目のゲートを建設中。

ターミナル4

計画には、アメリカン航空のチェックインロビーと手荷物受取所へのアクセス改善、セキュリティチェックの一元化、新しい発券カウンターと手荷物受取所が含まれる。

ターミナル6

乗客は最終的にターミナル5からAPM(Automated People Mover)に乗り継ぐ。また、ターミナル6では、アラスカ航空がゲート増設で存在感を高めている。

トム・ブラッドリー国際線ターミナル

空港では、新しいトイレ、オフィス、飲食店のスペースが追加される。さらに、ミッドフィールド・サテライト・コンコース・サウスにも、より多くのゲートと飲食店が建設される。

コンコース0

2028年のオリンピック開催までに開業予定の設計段階にある新しいターミナルは、ターミナル1に組み込まれる予定だ。このターミナルには、複数の国内線および国際線の航空会社が乗り入れ、自動旅客輸送システムへのアクセスも可能となる。また、LAXは、フライトの待ち時間に利用できる屋外ラウンジスペースを新ターミナルに設けたいとしている。

ターミナル9

ターミナル9は、セプルベダ大通りの反対側に建設される、140万平方フィートのまったく新しい建物となる。 自動旅客輸送システム(APM)の専用駅と高速道路からのアクセスが整備される。 この施設には複数の航空会社が入居し、新しいショッピングとダイニングのオプションが提供される。■

$30 Billion Of Improvements: A Look At Los Angeles International Airport's Upgrade Plans

By 

Mark Finlay & Dr. Omar Memon

Updated 21 hours ago

https://simpleflying.com/30-billion-of-improvements-a-look-at-los-angeles-international-airports-upgrade-plans/



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