フライトオペレーションと乗客体験を向上させる3つの航空技術革新に注目(2024年3月分)


空港サービスロボットから新しいフライト予約サービスまで、航空業界は新たなイノベーションを採用している

  • KayakのPriceCheckツールは、ユーザーがフライトのスクリーンショットをアップロードして価格を比較できる

  • NAVlinkは燃料効率の良い降下マニューバーを提供し、燃料の節約と排出量の削減を実現

  • RobotiseのJEEVESは、ミュンヘン空港で導入された自律型スナックロボット

空業界は常に革新を続け、新しく、より良く、より効率的で、ユーザーフレンドリーな方法を見出している。OAGは先月、Airline-Tech Innovation Radarの中で、フライトオペレーションと乗客の経験を交換する新しい技術革新3点に言及した。これらイノベーションは、2月にOAGのAirline-Tech Innovation Radarで取り上げられたものに続くものである。2月のイノベーションには、リアルタイムで手荷物を追跡するヴァージン・オーストラリアのアメニティ、エアアジアの新しいリテールプラットフォーム、アイスランド航空のePOSシステム、ボーイングのForeFlight Voyagerアプリ(アップルのVision Pro Headsetで、世界中の空港の3Dビューとリアルタイムのフライトを見ることができる)があった。


1. カヤックのプライスチェック

カヤックは旅行サービスのメタ検索エンジンで、フライトの検索と予約で人気のプラットフォームだ。他の旅行サイトからフライトのスクリーンショットをカヤックのアプリにアップロードできる新しいKAYAK PriceCheckツールを発表した。「KAYAK PriceCheckは、航空券の買いすぎを防ぐために作りました。他の旅行サイトでフライトを見つけたと想像してください(失礼)。KAYAKアプリでそのスクリーンショットを共有またはアップロードするだけで、数百のサイトを検索し、より良い価格が見つかるかどうかを確認します」。( カヤック)

AI駆動のエンジンはその後、より安い取引を探して何百ものサイトを検索し、価格比較で新しいレベルを提供する。航空券予約時の価格の透明性の欠如という問題を解決する一助になることが期待されている。これは、カヤックがAIを利用してサービスを強化し、がフライトを検索・予約する方法を一変させる。


2. ナブ・フライト・サービスのNAVlink

NAVlinkはパイロット向けのイノベーションだ。リアルタイムのデータと高度な気象・風予報を利用し、パイロットがより燃費の良い降下マニューバーを実行できるようにする。パイロットにリアルタイムで実用的な情報をコックピットに直接提供する。これにより、「かなりの」燃料節約と二酸化炭素排出量の削減が可能となる。スペインの格安航空会社ブエリングは、エアバスA320ファミリーにこの技術を導入している。ハネウェルのPilot Fuel Efficiency Appと併用し、ブエリングは年間約2,500トンの排出量削減を目指す。ブエリングは、格安航空会社でも、航空業界における革新と新技術の採用で道を切り開くことができることを示している。


3. ロボティスのJEEVES

小腹が空いた人にあらゆるスナックを運んでくれるサービスロボットJEEVESはミュンヘンが拠点のスタートアップ企業Robotiseが製造し、ホテル、病院、オフィスなどでの使用を想定している。ミュンヘン空港はパイオニアとして、JEEVESをターミナル2に導入する。世界初の空港用「スナックボット」である。高さ1.2メートルのこのロボットは完全自律型で、スナックを売って回る。同様のサービス自律型ロボットは、すでに世界のいくつかの分野や地域(中国のホテルなど)で成功を収めているが、今度は世界各地の空港で新たな用途が見つかるかもしれない。JEEVESは、今年最高の空港技術革新に数えられるかもしれない。■

3 Airline Tech Innovations Set To Enhance Flight Operations & Passenger Experience


BY

AARON SPRAY

PUBLISHED 8 HOURS AGO

From airport service robots to new flight booking services, the aviation industry continued to adopt new innovations in March.


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