アメリカン・エアラインズ1Q業績は記録更新の収益、しかし純損失に終わった。CEOはボーイングに不満。

 


アメリカンエアラインズが第1四半期に過去最高の126億ドルを記録

記録的な収益にもかかわらず、第1四半期は純損失を計上

  • オフ

    アメリカンエアラインズは、過去最高の売上高126億ドルを記録したものの、運航コストの増加により純損失を計上した

  • オフ

    新しいパイロット契約は4年間で40%の賃上げとなり、現在の経費に影響を与えるが、第1四半期の業績には反映されていない

  • オフ

    イソムCEOは、ボーイングの遅れを克服するための業務効率と旺盛な需要を理由に、第1四半期決算に不満を表明した

アメリカンエアラインズが第1四半期の決算を発表し、過去最高の売上高126億ドルを記録した。だが記録的な収益にもかかわらず、純損失を計上した。


第1四半期実績への不満

今週は、2024年第1四半期の決算発表や投資家デーの開催など、アメリカ企業にとって多忙な1週間となった。アメリカンエアアインズが発表した第1四半期決算は、売上高では過去最高の126億ドルを記録したが、純損失3億ドル以上を計上したが、主に6%以上増加した運航コストによるものであった。

第1四半期の業績には最近批准された新しいパイロット契約は考慮されていない。新契約により、パイロット給与は今後4年間で40%以上引き上げられる。第1四半期の業績には、給与およびその他経費の18%増が計上されている。ロバート・イソムCEOは、第1四半期の業績には満足していないものの、同社は通期の目標達成に向けて順調に進んでいると述べた。イソムCEOはこう付け加えた、

「当社のチームは素晴らしいオペレーションを行なっており、コマーシャル・イニシアチブを通じて収益を上げ、コストを効率的に管理し、バランスシートをさらに強化するフリーキャッシュフローを生み出している」。


ボーイングへの不満

 アメリカンは、ボーイング737 MAX 9を運航していないため、今年初めのボーイング737 MAX 9の飛行停止措置の影響は受けなかったが、ボーイングの納入遅延は同社の運航にも影響を及ぼしている。フォートワースを拠点とする同社は、ボーイング787の遅延により、ワイドボディ・ネットワークのシフトを余儀なくされており、ナローボディ機材でも調整を行なっている。アメリカンは、737 MAX 8の遅延の影響をリージョナル機で相殺した。アメリカンの最高財務責任者(CFO)デボン・メイは、同社は新規納入機材にそれほど依存していないため、競合他社よりも影響は少ないと述べた。

 イソムはボーイングに批判的であり、言葉だけでなく行動を期待すると付け加えた。遅延問題にもかかわらず、イソムCEOは、整備、修理、オーバーホール(MRO)業務と現在の保有機材により、同航空は旺盛な需要に対応する準備が整っていると考えている。

アメリカンのその他ニュース

先週、アメリカン航空は、ボーイング787-9および777-300ERの一部に導入されるフラッグシップ・スイート・プリファード・シートを発表した。先週の発表では、新しいスイートはキャビンの1列目のみに設置されることが明らかにされた。


新しいビジネスクラスシートにはドアが装備され、アメリカンが現在提供しているものから大きく進化しているが、プリファードシートは他のキャビンとは以下の点で異なる:

  • 専用アメニティキット

  • 追加の収納スペース

  • ネスト寝具のマットレスパッドとパジャマ

  • 最前列シートとしての追加スペース

  • メモリーフォームの腰枕と毛布

先週の発表で、アメリカンは新しいアメニティキットも発表した。■


American Airlines' Record Breaking $12.6 Billion First Quarter Results

BY

LUKAS SOUZA

PUBLISHED 23 HOURS AGO

Despite record revenues, the airline posted a net loss for Q1.





Comments

Popular posts from this blog

GE, P&W、エンジン部品の素材で重大な損傷に繋がりかねない不良が見つかる。FAAが改善命令を近く発出の模様。品質管理があきらかに不足しているのか。

航空会社にとってエアバス、ボーイングの売れ筋ナローボディ混合フリートのメリット、デメリットとは?

エアバスが中国COMACのC919に警鐘を鳴らす---「見て見ぬふりはできない」