この自信はどこからくるのか。米国男性多数が操縦未体験でも機体を緊急時に着陸させられると自信たっぷり。同じ質問を日本でしたら?

 


アメリカ男性の約46%が、操縦未経験でも着陸に「やや自信がある」・「非常に自信がある」の間と答えているのはなぜなのか


アクション映画のようだ。パイロットと副操縦士が、不測の事態で意識を失ってしまう。怯える乗客でいっぱいの飛行機をどう操縦するか、数秒からせいぜい数分しかない。幸いに、空から落ちてくる1機の飛行機を追って、航空管制官が持ち場を離れ、あなたを助けてくれる。

 最後は空港に着陸して、みんなで歓声を上げてハグをする。ハリソン・フォード(実在のパイロット)主演のハリウッド映画の脚本みたいな話だが、アメリカ人の3人に1人は、緊急時に旅客機を安全に着陸させられる自信があると回答している。




調査内容

今年初め、YouGovの世論調査によると、米国で調査した成人20,063人のうち、約3分の1が、緊急時に旅客機を安全に着陸させることができるか問われ、「ある程度自信がある」または「非常に自信がある」と答えた。その際に航空管制官の助けがあればよいということです。

 特にアメリカ人男性は、旅客機の着陸に自信があるようだ。男性の20%が「とても自信がある」、26%が「ある程度自信がある」と回答した。女性は慎重で、民間航空機を安全に着陸させることができると非常に確信しているのはわずか7%だった。

 調査によると、米国西部に住む18歳から44歳までの黒人とヒスパニック系の人々が、飛行機の着陸に最も自信を持っている。調査では、政治的なコンパスも調べたが、飛行機の着陸に自信がある人は、民主党と共和党にほぼ均等に分布していることがわかった(それぞれ16%が非常に自信があり、20%と21%がやや自信がありと答えた)。


着陸させられない

言うまでもなく、適切な訓練がなければ、飛行機を着陸させることはできない。(昨年パームビーチでセスナ208を着陸させたフロリダ州の男性は別だ)。

写真:Ian Schofield/Shutterstock.

ノースダコタ大学ジョン・D・オデガード航空宇宙科学部航空学科長のブレット・D・ヴェンハイゼンは、『ワシントンポスト』紙にこう語っている。

 「とても難しいと思います。フライトデッキに入るところから、管制官との会話、飛行機の操縦、着陸予定の空港までのナビゲート方法まで、飛行経験のない人には多くの課題があります」。

乗客が飛行機を着陸させた実話

昨年の出来事だった。フロリダで単発セスナ208のパイロットが飛行中に動けなくなり、訓練ゼロにもかかわらず、乗客が駆けつけた。同乗者は、パームビーチ国際空港にスムーズに移動ができた。管制官の助けを借り、乗客は降下誘導された。

 複数のメディアが報じているように、管制官は乗客に、翼を水平に保ち、非常にゆっくりとした速度で降下するよう指示しました。管制官は、乗客をこの地域で最大の空港であるパームビーチに誘導した。

 今週、サウスウエスト便のパイロットがラスベガスを出発して間もなく行動不能に陥った。他の航空会社の非番パイロットが乗客として搭乗しており、無線通信を支援するためフライトデッキに入ることを許可された。同便はラスベガスに無事着陸した。


Source: CNN, The Guardian, The Washington Post.


1 In 3 Americans Believe They Could Land A Plane In An Emergency

BY

DANIEL MARTÍNEZ GARBUNO

PUBLISHED 4 DAYS AGO

Photo: YAKOBCHUK VIACHESLAV/Shutterstock.


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