中国からの入国者へ規制を加える国が増加する中、中国はメンツをつぶされ、逆ギレ。

 

Photo: China Southern


規制は数カ国が実施中で、今後も加わる国があらわれる見込みだ


中国がCOVID規制の緩和を決定し、COVID感染者が急増する中、中国から到着する乗客に独自の規制を実施する国が出てきた。


中国でのCOVID感染者急増に対する各国の対応

 中国が国際線到着時の検疫ルールを緩和したとのニュースは、航空会社や乗客に好意的に受け止められているが、中国全土で感染者が増加していることが懸念され、数カ国が中国から到着の乗客に制限を設けている。これまで判明している国は以下の通り。

  • 米国

  • インド

  • 台湾

  • 日本

  • 韓国

  • イタリア

  • マレーシア



 アメリカでは1月5日から中国からの渡航者に検査を義務付け、インドでは中国からの渡航者にCOVID検査を義務付けずみだ。日本も昨日、中国からの渡航者にPCR検査で陰性結果を提示することを義務付け、陽性者は1週間の隔離対象と発表した。韓国もこれに続き、中国からの旅行者に対し、到着時の迅速抗原検査に加え、到着48時間前までのPCR検査を義務付ける。日本と韓国は、中国からの1日の入国者数制限も検討している。

 台湾も、中国からの旅行者全員に対し、到着時にPCR検査を義務付ける。マレーシアでは、中国からの入国者は追跡アプリ「MySejahtera」をダウンロードし自己検査を行う必要があり、陽性反応が出た場合は自宅隔離令が出される。

 イタリアは、ヨーロッパ諸国で初めて、到着者全員に抗原スワブとシークエンスを要求し、中国便に制限を課した。中国からミラノに到着した2便の乗客の約半数がウイルス検査で陽性となったというニュースが数日前流れたばかりだ。


さらに多くの国が続く可能性

 まだ状況が進展中であり、姿勢を公式に表明していない国が多数ある。欧州連合(EU)は本日にも発表を行う予定だが、国境管理の最終判断は個々のEU諸国が行う。

 英国とフランスは当初、規制を否定していたようだが、今後数日で変わる可能性がある。英国政府の報道官は、規制を導入する計画は「ない」と述べたが、ベン・ウォレス国防大臣はその後、英国の対応は「検討中」であると主張した。また、元保健相のベテル卿は、イタリアにならって到着時検査を義務付けるよう促している。

 また、フィリピンのハイメ・バウティスタ運輸長官は、中国から入国する全員に検査を義務付ける対策を検討中と述べている。


規制がなぜ必要なのか?

 中国は12月7日、中国全土での大規模な抗議行動を受け、「COVIDゼロ」制限を解除すると発表した。残念ながら、免疫レベルが低いため、COVID感染者が天文学的に増加し、12月には数億人に上るとみられている。

 今年、世界の大半の国が「ウイルスと共存する」アプローチに移行したが、中国で何が起こっているのか、深刻な懸念がある。14億人を超える膨大な人口を抱える中国では、免疫に耐性を持つウイルス亜種が出現し、世界が振り出しに戻る可能性があるからだ。

 米国疾病対策予防センター(CDC)は、中国に透明性が欠けているため、どの株が中国全土で流行しているのか追跡が困難になっていると述べている。新しい亜種が出現しなくても、COVID感染者の流入は当該国の医療制度を圧迫し、無数の死亡につながる可能性があるのだ。■


These Countries Have Introduced China COVID Travel Restrictions

BY

LUKE BODELL

https://simpleflying.com/which-countries-china-travel-restrictions/


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