クラウドファンドも使い立ち上げ資金確保をめざすフランス・ストラスブール拠点のリージョナル新興会社ハッピーエアウェイズ

 Happy Airways ATR-c-Happy Airways


出典 ハッピーエアウェイズ

ストラスブールを拠点とし、当初はATR 72を使用する


ランスの新興企業ハッピーエアウェイズHappy Airwaysは、ストラスブールからの運航を目指し、クラウドファンディングを含む出資者を募集中。



 ハッピーエアウェイズは、ストラスブールのネットワークは需要に対し「未発達」であると主張し、14都市へのATR72-600ターボプロップ便の開設を目指している。

 この新興企業の「最適化された」ネットワークにより、ストラスブールは「欧州連合の中心で主要なハブ空港」になると主張している。

 ハッピーエアウェイズは当初、2機のATRを使用し、無料の機内食と個人用機内エンターテインメントシステムを提供する。航空機の調達先や、ターボプロップ機を自社で運航するか、ウェットリース契約で運航するかは明らかにしていない。

 ハッピーエアウェイズは、「ハイブリッド航空会社として、質の高いサービス、重要なネットワーク、素晴らしい航空運賃を提供することで、この地域の航空業界における新たなゲームチェンジャーとなる」と述べている。

 しかし、サービス開始には475万ユーロ(約472万ドル)の資金が必要で、うち180万ユーロは一号機を運航するために必要だ。

 ハッピーエアウェイズは、必要な資金を得るために、公的資金と民間資金両方を求め、クラウドファンディングや宝くじなどの手段で「グローバルなアピール」を始めると述べている。

 「どんな新しい提案も受け入れており、ハッピーエアウェイズにアドバイスをしてくださる方、資金を提供してくださる方は、ぜひ当社に直接ご連絡ください」と述べている。

 また、このプロジェクトについて、地元当局と「話し合う用意がある」とし、当初は地元で雇用50人を生み出すと指摘している。


Happy Airways network-c-Happy Airways


出典 ハッピーエアウェイズ

ハッピーエアウェイズ、欧州14都市がネットワーク候補に

ブリュッセル、ロンドン、ベルリン、デュッセルドルフ、ジュネーブ、ウィーン、プラハ、ミラノ、トリノ、ベニス、ザグレブ、リュブリャナ、リール、トゥーロンが候補路線として挙げられてる。


 ストラスブールを拠点に、年間約4,400便を運航する「マルチモーダルハブ」を構築したいとしている。

 クラウドファンディングのプロモーションでは、50ユーロから50万ユーロまで、約束した金額の大きさに応じて各種インセンティブを提供する。また、抽選で賞品も提供する。

 8月24日現在、目標額475万ユーロの約4.5%を調達している。

 ハッピーエアウェイズは、環境を重視し、電気自動車と電気カーゴバイクのみで二酸化炭素排出量を削減し、本社ではエネルギー消費量を削減する「抜本的な対策」を実施するとしている。

 「環境フットプリントゼロの航空会社を新たに立ち上げる目標を達成する」と述べ、運営の一環として森林再生支援のためチャリティー団体を設立する予定であると付け加えている。■

French start-up Happy crowdfunds to establish Strasbourg-based operation

By David Kaminski-Morrow24 August 2022

https://www.flightglobal.com/airlines/french-start-up-happy-crowdfunds-to-establish-strasbourg-based-operation/149953.article


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