Photo: Boeing
787機の飛行が現地で確認されており、納入準備が近づいてきた可能性があると情報筋が語っている。
シティによれば、ボーイングは、787ドリームライナーの納入再開に向け準備を進めている。2021年5月から引き渡しが止まっており、1年以上ぶりの787の納入となる。
情報筋は、ボーイング787の数機が保管施設から出され、現地での納品前フライトを行っているのを確認した。航空会社顧客に引き渡す前に、航空機がローカルフライトを行うのは一般的なことだ。
787納入残が多数ある。 Photo: Boeing
シティのアナリスト、チャールズ・アーミテージCharles Armitageは、金曜日の顧客向けメモで以下述べた。
「4機ほどが短時間の州内フライトを複数回行っていた。アメリカンエアラインズ向け3機、ブリティッシュ・エアウェイズ1機の同じ機体が、短時間のローカルフライトしたのが確認されている。787の納入時期については、具体的な提案がないが、各機は納入再開に向けた準備が進んでいるとの見方を改めて裏付けた。ボーイングがFAA認可に楽観的であることを示していると思います」。
ボーイングは今夏に納入再開する意向を表明していた。Simple Flyingからコメントを求められたボーイングは、「787の納入再開に向けてFAAとの協働を続けている」と述べた。
2021年5月に納入を停止
ボーイング787は、製造上の欠陥やボーイング社内の検査方法への懸念から、2021年5月に米国連邦航空局(FAA)にり納入が停止された。その後、FAAは今年2月、ボーイングによる787型機各機の完成度自己証明を認めないと宣言。
その結果、ライオンエアとエチオピアエアラインズの墜落事故後のボーイング737 MAXと同様に、ボーイング787各機の最終耐空証明をFAAが自ら行わなければならなくなっている。
その後、100機以上の航空機が製造され、航空会社に引き渡される準備が整っているが、納入前機材が増えている。
2022年5月、FAAが同社より提供された検査プロセス概要を示す文書に欠落部分があるとしたことで、ボーイングはさらに後退を余儀なくされた。しかし、同社は今月初め、希望通り今夏に納入を再開できると確信していると述べていた。
787引き渡しを待つ航空会社は?
燃料消費を抑える炭素複合材のフレーム、時差ボケを解消する機内環境、大きな窓など、ボーイング787は2011年の発売以来、航空会社や乗客に人気を博している。
2021年5月までに、ボーイングは1,006機の787を納入している。内訳は、787-8が377機、787-9が568機、787-10が61機だ。現在、最大の航空会社はANAである。
しかし、ボーイング787の受注残は400機を超えている。現在納入を待っている航空会社には、エティハド航空(32)、ルフトハンザ(32)、エミレーツ(30)、アメリカン(25)が含まれる。
エミレーツは現在、ボーイング787を30機発注中。
遅延は航空会社顧客の不満につながり、その結果、大流行後の成長計画を見直さざるを得なくなった航空会社もある。未納機の価値は約250億ドルと推定され、ボーイングも航空会社と同様に納入再開を切望しているのは間違いない。■
Boeing Reportedly Preparing To Resume 787 Delivery
BY
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