ヴァージン・ギャラクティックが宇宙旅行航空券の販売を開始。45万ドルで90分の旅。スペースライナーの誕生か。
ヴァージン・ギャラクティックのVSSユニティで宇宙へ飛ぶ搭乗券売出しが2月16日から始まる。値段は450千ドル(51.8百万円)だ。
Photo: Virgin Galactic
富裕層が宇宙をめざし競争するとお思いになるかもしれないが、大気圏外への旅行が手に届く範囲になる事態が来そうだ。「航空宇宙旅行会社」となるヴァージン・ギャラクティックは搭乗券の販売開始を本日発表した。
同社によれば一般層にも購入の機会を設け、「将来のアストロノートの一員になる貴重なメンバーシップ」が手に入るという。価格は450千ドルだ。同社CEOマイケル・コルグレイジエMichael Colglazierは以下声明文を発表した。
「ヴァージン・ギャラクティックでは宇宙はすぐそこに来ていると見ています。最初のお客様1000名を載せ、商用サービスを今年末に開始します。これをもとに定期便さらに機材を拡充していきます」
打上げはスペースポート・アメリカから、事前訓練あり
宇宙飛行は90分程度となる。ヴァージンキャラクティックでは「特別打ち上げ」「マッハ3加速」で宇宙に移動するとある。飛行中に無重力体験もあり、宇宙船を回転させ、乗客にはVSSユニティの17箇所の窓から地球の姿も目にできるという。
打上地点はニューメキシコ州ホルナダ・デル・ムエルト Jornada del Muerto砂漠にできたスペースポート・アメリカとし、事前に宇宙飛行専用の訓練を数日間行う。訓練は「世界に通用するアメニティ各種」を伴い、利用客は招待客の同行が可能で、富豪有名人のスペースキャンプとなる。
ヴァージン・ギャラクティックの「アストロノート」に加わるためにはほぼ50万ドルちかくかかづが、前金として15万ドルを支払って席を確保する。それだけの負担が可能なら同社ウェブサイトで申し込み手続きが可能だ。
ヴァージン・ギャラクティック社のウェブサイトは触れていないが、遊び半分の子供(あるいはうるさい報道記者)ではないこと確認した上で、審査を進めるのだろう。
Photo: Virgin Galactic
新ロゴで商用宇宙飛行開始を祝う
チケット販売開始とあわせヴァージン・ギャラクティック社はロゴを一新した。新しい「ブランド・アイデンティティ」は、宇宙船VSSユニティがモチーフ。商業・消費者事業担当社長兼最高事業責任者のブレア・リッチBlair Richは、商業事業の成長を支えるために、効果的な販売プロセスを開発したと述べ、こう付け加えた。
「グローバル規模の民間スペースラインには、象徴的で時代を超えたブランドが必要です。当社のブランドは、ダイナミックな顧客サービスを表し、独自の経験、スタイル、サービスをもの語る重要なものです」
Virgin Galactic Opening Space Ticket Sales To The Public
February 15, 2022
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