ルフトハンザ向け新プレミアムエコノミークラス用シートのデザインがすごい。今年から順次導入とのこと。

 

COVID-19後の航空旅行ではこれまで以上に密の回避、プライバシーの尊重が重要になるということでしょうか。ただし、プレミアムエコノミー以上の乗客が対象ですね。

 

 

フトハンザグループが導入するプレミアムエコノミーの新シートデザインが発表された。ドイツのシートメーカーZIMが供給し、SWISSの777、A340、ルフトハンザの747-8にまず導入する。その後、ルフトハンザに新規導入する787、777Xも同じ意匠のシートとする。

 

ZIMprivacy を新シートに採用する。 Photo: ZIM Aircraft Seating

 

ZIMprivacy がルフトハンザグループに採用された

 

ZIMエアクラフトシーティング社ZIM Aircraft Seatingが提供する新型座席は従来よりも広いスペースとプライバシーを実現する。

 

ルフトハンザグループはZIMとの提携を以前から行っている。プレミアムエコノミークラス向けにはZIMagicシートを2014年から提供している。だが、今回は従来製品の大幅な改良となり、今後のルフトハンザ利用客に快適さを提供する。

 

 

グループ内各社でブランドイメージを統一していく Photo: ZIM Aircraft Seating

 

.

ZIMprivacyシートを最初に体験するのはSWISSのボーイング777、エアバスA340の利用客となる。今年3月以降となり、次にSWISSが域内路線に投入するA330とルフトハンザの747-8合計19機が続く。新意匠で色調を一新する。

 

さらにルフトハンザの787にも新シートが導入され、A350も同様となる。導入が遅れている777Xには最初から新型シートが搭載される。

 

大型個人画面に加え、シートは細部にわたりプレミアム感を演出する Photo: ZIM Aircraft Seating

 

どこまで快適なのか

 

まず、パッドの厚みが変わったとわかるはずだ。また、シートはハードシェル構造となり、シェル内でリクライニングする。つまり、後席乗客の個人空間を侵害することはなくなる。シェル内リクライニング方式はこれまでもあったが、ここまでの快適度はなかった。Photo: ZIM Aircraft Seating

 

 

ただし、ハードシェル構造リクライニングはこれまで乗客の受け止めが散々だった。とくにエールフランス仕様が不評で、背中にストレスとなり痛みを招くことが知られ、ZIMではこれを考慮しシートに適度のサポート機能を加えた。ただし、効果は実際に機内で試すしかない。

 

とはいえ、今回のデザイン、素材、仕上げはともに上質に見える。背もたれが大型化されていることでプレミアム感が生まれ、アームレストが調整可能となり、カクテルテーブルを備え、個人読書灯を加えたのもプレミアム感を演出する。

 

新シートは現行から大幅な改良となる。 Photo: Lufthansa

 

 

とはいえ一番の特徴はその名称ZIMprivacyにある。周りの乗客との距離感の確保する設計で、各乗客には頭周りにシールドを付けた。ドア付き個室にはかなわないものの、プレミアムエコノミー価格でプライベート空間が手に入り、現状より一歩先を行くのは確実だ。■

 

A Look At Lufthansa's New Boeing 747-8 Premium Economy Seat - Simple Flying


by

Joanna Bailey

January 21, 2022


Joanna Bailey

Managing Editor -  Joanna has worked in publishing for more than a decade and is fast becoming a go-to source for commercial aviation analysis. Providing commentary for outlets including the BBC, CNBC, Reuters Thomson and others, she works closely with IATA, AviaDev and various airlines and suppliers to get the inside track on the global marketplace


Comments

Popular posts from this blog

GE, P&W、エンジン部品の素材で重大な損傷に繋がりかねない不良が見つかる。FAAが改善命令を近く発出の模様。品質管理があきらかに不足しているのか。

航空会社にとってエアバス、ボーイングの売れ筋ナローボディ混合フリートのメリット、デメリットとは?

エアバスが中国COMACのC919に警鐘を鳴らす---「見て見ぬふりはできない」